#160 オーディオブックデビューしました。

今日はオーディオブック(聴く本)の体験談を送ります。

・オーディオブックデビューのきっかけ
・そもそもオーディオブックって
・まさか、あの本が「オーディオファースト作品」だったとは
・記念すべきデビュー本
・自分の読書は変わるだろうか?
Akane 2024.05.05
読者限定

楽しい時間は早いもので、あっという間にGWが終わろうとしていますが、どんな休暇をお過ごしでしたか?

帰省の列車の中では『夏葉社日記』と朝ごはん代わりに野菜ジュース🥬

帰省の列車の中では『夏葉社日記』と朝ごはん代わりに野菜ジュース🥬

私は特に遠出することもなく、近所を散歩したり、お家で本を読んだり、ワーキングスペースで仕事をして過ごしていました。最終日に近い今日と明日だけは実家に帰ってきています。

帰る前に父さんから、借りていた本・須賀敦子さんの『ユルスナールの靴』を持って帰ってきて、と連絡が入りました。返すとなるとまた読み返したくなって読んでいたのですが、とても良かった。須賀敦子さんの文章は品があって、しなやかで、なんだか背筋が伸びます。解説は『センセイの鞄』で知られる川上弘美さん。

LINEを使い慣れないので謎に文章になると突然敬語になる父とつられる娘。

LINEを使い慣れないので謎に文章になると突然敬語になる父とつられる娘。

この本、やっぱり自分でも買うことにしました。父さんの本棚に返すのが惜しいということは、そういうことなんだと思います。

さて、今夜は、GW中に「オーディオブックデビュー」したので、その話にお付き合い頂けると嬉しいです。

それでは早速!

***

オーディオブックデビューのきっかけ

お目当ての本屋さんまで、歩いて35分。往復、70分。6000歩くらいかな...

私は「1時間 歩数」と検索しながら大体の歩数を知ると、お気に入りのadidasのスニーカーを履いて身軽な服装にちいさなショルダーバッグ、そして帽子をかぶって出掛けて行きました。片耳に、ワイヤレスイヤホンを装着して。


家が大好き、ベッドの上でふとんにくるまるか、リビングのソファや無印良品の人をダメにするソファの上で本を読むのが私の楽しみ。そんな暮らしを長らく続けてきて、薄々気づいていたことがあります。


運動不足です。

同じような読書家の方もいるのではないでしょうか...

下手すると1日で1000歩いかない日もあります。休日はこんな感じだし、仕事はリモートワークが中心。働いて得たお金は家の快適さに使う傾向にあるので、ますます家にこもってしまうのです。2年ほど続いていた筋力トレーニングのジムも、年始からの仕事の忙しさで中断していました。

運動をした方がいい、というのは私が読んできた健康関連の本にも何度も(というか毎回)出てきていますが、私はというと、三浦しをんさんの『風が強く吹いている』を読み、瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し』を読み、佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』を読み、一緒に走った気持ちになりつつ心揺さぶれながらソファに沈んできてしまいました。

定期的にくる「運動しないとまずい」というのは、健康面でもそうですし、読書も体力が必要ということを薄々感じているかもしれません。ということで、


たくさん歩こう!!!

となったのでした。ただ、問題がひとつ。目的があっての散歩ではなく、ひとりでただ歩くというのが少し飽きてしまいそうということ。私はラジオも好きなのでよく聴くのですが、お気に入りの番組は洗濯物を畳んだり家事をしているときに聞き終わってしまっていました。

その時、ふと、思いついたのです。

「あ、オーディブル....」

そもそもオーディオブックって

オーディブルというのは、Amazonが提供しているオーディオブックのことで、オーディオブックというのは耳で聴く本です。声優さんやナレーターさん、ときに俳優さんなどの朗読が録音されたもの。ある調べによると2023年9月時点で認知率は59%、利用率は2%とのこと。

まだそこまで広がっていないようですが、オーディオブックで本を聴いたことありますか?


私は紙の本をメインで読むので、これまでオーディオブックは選択肢に入らずにきましたが、「思ったが吉日」ということで散歩前にオーディブルのアプリをDLし、早速「聴く本」を探し始めました。

オーディブルではタイトル数は12万。2024年本屋大賞の『成瀬は天下を取りに行く』や最近の本屋の平積本・池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝』があったり、小説から一般書籍までジャンルも幅広くありました。ナレーターさん別で探せて、意外な俳優さんもナレーターをされていて興味深いです。柄本佑さんの『菊次郎とさき』とかちょっと気になります。

本屋大賞の候補はラインナップ多し

本屋大賞の候補はラインナップ多し

まさか、あの本が「オーディオファースト作品」だったとは

そして、ちょっと注目したいのが「オーディオファースト」なる作品があるらしいということ。

「オーディオファースト作品」とは、「オーディブルのために書き下ろされた作品で、先に音声→そのあと活字になった本」とのこと。

そして、その作品は現在10作品ちょっとあるのですが、以前レターでも熱く紹介させてもらった古内一絵さんの『百年の子』も「オーディオファースト」だったことを知りました。(ナレーターは石田ひかりさん。なんだか分かる)

ちなみに原田マハさんの『板上に咲く』も、近日発売のよしもとばななさんの『幸せへのセンサー』もまた、オーディブルファースト作品でした。

「朗読されることを前提に書く」というのは、また違うんだろうな...

記念すべきデビュー本

ということで、前置きが大変長くなりましたが、記念すべきオーディオブックデビューはこの本にしました。結論、この本は個人的にはとてもオーディオブック向きでした!

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1539文字あります。
  • 自分の読書は変わるだろうか?

すでに登録された方はこちら