#113 自分で本をつくって売ってみるということ。(前編)
・そもそもの始まりは
・準備は余裕を持って(やればよかった)
・どんな本の仕様にしようか
・ギリギリ間に合わなかった編集作業
・(雑談)レターの名前を変えた理由
5月もあと数日で終わりですね。駆け抜けるように過ぎていく日々に驚くばかりですが、いかがお過ごしですか?
個人的な話で恐縮ですが、イベントが立て続けにあり、夢中で過ごしていたので速かったのかもしれません。
移動も多かった今週はスタバにお世話になりました。最近はカフェミストにハマっています。
その中の一つでもあるイベントごとが、「文学フリマ」でした。
「文学フリマ」は、その名前の通り、文学のフリーマーケットで、ZINE(自主制作の出版物、リトルプレスのことで”マガジン”の”ジン”からきている)などを販売する大型イベント。
当日、会場には1万人のひとが行き交い、私のような自主制作をしている方々のほか、商業出版されている作家さんや丸善ジュンク堂書店のような大きな本屋さんも出店されていました。
本の紹介じゃなくて申し訳ないのですが、今回は「本をつくって売ってみる」ということについて書いてみたいと思います。(今週は前編「本をつくってみる」、来週は後編「本を売ってみる」でお送りします)
そもそもの始まりは
そもそも、私がZINEを作ろうと思ったきっかけは、声をかけてもらったからでした。
主催していた読書イベントに参加してくださった方がZINEを作られていて、その方の出店するZINEフェスに伺った時に、「一緒に作ってみよう!」となったのでした。
2022年11月に吉祥寺パルコの屋上で開催されたZINEフェス
さらに、「Akaneさんはレターをやっているので、書いてきた内容をまとめるだけでも一冊できますね!」と言われてハッとします。
灯台下暗し...!
なるほど自分が書き溜めたものが、自分が好きな「本の形」になるのは、なんとも楽しそうだとワクワクしてきました。
おかげさまで、「何を書こうか」という悩みはなく、今回はとにかく「本にして、売ってみる」ことのチャレンジとなりました。
※ 文学フリマでは共同で作った本の紹介ZINEとレターをまとめたZINEがあるのですが、今回は後者にフォーカスして書いていきます。
準備は余裕を持って(やればよかった)
「文学フリマ」に出店申込をしたのは、締切少し前。「文学フリマ」には先着枠と抽選枠があり、1600ブースのうち、1300は先着順で出店ができ、残りの300は超えた場合は抽選となっていました。
「文学フリマに出てみよう」と思って調べた時には既に残りの300側となっており、アセアセしながら応募します。ちなみに、今回、誘ってくれたIyoさんと「隣接配置」という方法を使ってお隣に出店しました。これは後編で書きますが、結果的にかなりよかったです。
抽選枠でしたが、無事に出店が決まります。この時、3月頭。当日まではあと2ヶ月半あると余裕しゃくしゃく時代です。
しかし、ここから暗雲が立ち込めます。レターを読んでくださった方は少し記憶にあるかもしれませんが、3月半ばから4月は仕事が大変になってきて余裕がない状態になっておりました。
そんなわけで、ようやくが落ち着いたのは4月末。ゴールデンウィークは編集作業祭りとなったのでした。
どんな本の仕様にしようか
一般的な編集作業のお作法はあまり理解していなかったのですが、文学フリマ当日5/21(日)から逆算すると、その前の週の水曜日のうちに入稿をしておきたいと思っていました。
印刷や製本は、印刷会社さんにお願いするのですが、価格を抑える方法は