#210 時を越える読者。
・約20年の日々を戻って、『君は永遠にそいつらより若い』
4月も終わりに近づき、来週から5月に突入です。時の流れの速さに驚くばかりですが、今週はいかがお過ごしでしたか?
私は少しゆとりを持とうと思いながらも、なかなか慌ただしい日々を過ごしていました。(なんでいつもこうなんだ〜〜と反省しつつ...)
読んだ本や漫画で、強く印象に残るフレーズってありません? 私の場合は、大昔に読んだ週刊誌編集部を舞台にした『働きマン』で、冷静なデスクが言っていた「余裕なくすと自分見失うから」という言葉が記憶に深くて、いまだに自分があわあわすると思い出します。

今週食べた美味しいもの🍋 レモンタルト
それから、こちらは言葉ではないけれど、今週読んでいた、津村記久子さんのデビュー作『君は永遠にそいつらより若い』に出てきた「他人にふれまわるほどではないが自分になりに充足していて、その充足は孤独と同居している」というような感じの人と食堂で隣り合わせた、というシーンもまた印象的でした。
といっても、この場面はほんの一瞬で、隣合わせたその人とは何かあるわけでもなく、ただ背景のひとつとしての描写ではあったんですが「自分なりに充足」という言葉は、なんだか大事にしたいなって思ったんですよね。
タイトルが印象的な『君は永遠にそいつらより若い』は、まさにそのタイトルに惹かれて買いました。探したのではなくて、本屋さんの棚でどことなく目を引いたから。