自分で本を製本して売ってみた。
ついに12月になりました。2024年も残すところあと1ヶ月となり、早めの「よいお年を」を言い始めて少し寂しい気持ちがしております。おかげさまで私は元気にやっていますが、お変わりないでしょうか?
玄関にクリスマスリースが導入されました🎄
12月の初日、今日、私は東京ビックサイトにおりました。今日は日本最大の文学作品展示即売会「文学フリマ東京39」が開催され、私もそこに出店をしていたのです。
「文学フリマ東京」に出店するのは、今回で3回目。毎回人の多さに驚きますが、今回も出店者・来場者合わせて1万5000人とのことで、大盛況でした...!
過去2回は、だいたいどこかしらにアイドルタイムがあって、その間に持ち込んだおにぎりやらサンドイッチやらをもぐもぐしたり、他の出店者さんの作品を買いに行ったり、一緒に出店している友達とおやつ交換をしていたりするのですが、今回はそういえば食べようと準備をしていたサンドイッチをひたすら膝の上に置いていたくらい、たくさんの方にブースに遊びにきていただけました!(嬉)
膝の上のまい泉。おいしい。
こういうイベントがあるからこそ、実際に読書家の方々とお会いしてお話できたりして、ゆるやかに繋がるこの感じが好きで、楽しい気持ちで終日過ごしました。
過去2回の文学フリマの経験から「作る本の入稿は早めに!」「当日の準備も余裕を持って!」と、何度となく反省してきたのに、同じ轍を踏むのが私です。
今日は12時開場のところ、11:30過ぎにブースに到着し、あせあせ準備を開始。(そして開場時にはもちろん準備は間に合っていない)「何度もブースを見に行ってもいないから、Akaneさん、来ないかと思った」と他の出店者の友人に言われましたが、本当に、朝、起きられなかったのです...
そのすべて要因は、5日前の思いつきから始まりました。
「楽しそう且つ自分で完結してできそうなこと」はすぐに手を出しちゃう私、開催も直前というのに「読書泊のZINE(自主制作の雑誌のこと/magazineのzineから来ている)作りたいなあ」と思い始め、妄想が止まらなくなってしまったのです。本を読むために泊まる読書泊という旅が私は大好きで、この楽しさをシェアできたらなと思う気持ちが湧き上がり、思い立ったが吉日とばかりにとりあえず表紙だけ作り「文学フリマに自力で作って持っていきます!」と高らかに宣言。(本文0文字)
と言っても、私、過去に製本したことなどないので、手持ちのZINEの作りを見よう見まねでやり始めたのでした。
まずは必要なものを集めないと、ということで
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ペーパーカッター
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製本用ホチキス
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テープのり
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製本用の紙(本文書籍用紙、表紙用の印刷キレイ仕様の厚紙、装飾用の半透明ペーパー)
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折り目付けるツール
を調達してきました。
ペッパーカッター。これは持っていたものを。
これ製本用のホチキス。今回購入して、めちゃくちゃ便利で感動した。
ホチキス製本とはいえ、「自分で製本をしよう」なんてこれまで思ったこともなかったから、世の中には便利な道具があるもんだなぁと思いました。やろうと思ったことって、実はなんでもできるようになっているのでは、と思うくらい。
道具は揃ったので、次は中身です。書きたいことも読書泊の写真もそれなりにストックがあったので、内容自体はすぐに出来上がりました。でも、A6サイズ本にしたので、ギリギリ見やすい大きさのフォントにするとあまり文字が入れられず、泣く泣く内容を削ったのが心残り。
でもまあできたから一旦OK!と思ったら、ホチキス本の場合、面付けという作業が必要になることに気がつきます。面付けというのは↓こういう話で、製本した時にページの並びが正しくなるように配置することを言います。
慎重に面付けをして、印刷を開始するも、家庭用プリンタだからこれまで1,2枚ずつしか動かしていなかったのに突然「いけーー!」とフル稼働させてしまったのでプリンタもやはり驚きを隠せず、めちゃくちゃつまらせてしまいました...あと、「インク.....インクをくれ......」という感じで何度も悲鳴を聞きました。申し訳ない。
どうにか印刷をし終えて、裁断、そしてホチキスで留めてなんとなく形になってきました。
しかし、この印刷・製本作業は、実は文学フリマの前日の夜に始めているのです...
月末月初は普段よりも仕事が立て込むの、わかっていたのに...本当に計画性がなくて自分でも呆れてしまいますが、しかし、この時の私は本ができていく様子が楽しくてしょうがなく、言うなれば「製本ハイ」状態。
夜中に製本の実況中継をXで流しながら、表紙をつけ、装飾を施し....
どうにか終えた時には日付が変わっていたのでした。
でも、製本ハイの私はスポーツで試合をやり切った感じの爽快感。楽しかった...!
そして文学フリマ当日の今日、この夜中の作業を見守ってくださっていた方々を中心に読書泊ZINE『読書泊とわたし』をお手に取っていただき、1時間と少しで作った20部は完売に...!多分、「夜中頑張っていたね!お疲れ様!」の意味も込めてだとは思うものの、楽しい読書泊をシェアできてとても嬉しく思いました。
終了後。会場、改めてめちゃくちゃ広かった....
完売後も「読書泊ZINEありますか?」と聞いてくださった方が何人もいて、材料まだあるのでせっかくなので近々作りたいなと考え中です。(通販か、他のZINEフェスなどへの出店で)
ということで、今回はこんなところで。
19時近くに帰ってきて、そこから「今日のことをレターにしよう」というところもまた思いつきから実行まで勢いだけで進んでしまいましたが、レターに限らず「今のこの感じで話したほうが伝わるな」ってことって、多分、普段の暮らしでも、お仕事の場面でもあると思うのですよね。
私は、はやく同じ本好きにこの話をしたくて、配信時間ギリギリまで書いていました。(そして少し遅れた)いつも読んでくれてありがとうございます!
それでは、2024年最後の1ヶ月、きっと年末に向けて忙しくなるとは思うのですが、「今年も色々あったけどよかったな」って思えるよう、お互いいい時間を過ごしていきましょう⛄️ お身体には、どうぞお気をつけて。
それでは、また!
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