#151 読書的実験 - 同じ話の違う本 -
あっという間に3月を迎えました。まだ少し寒さの残る陽気ですが、今週はいかがお過ごしでしたか?
私はというと、年始からずっと慌ただしいレターで恐縮でしたが、おかげさまで夜の読書タイムは取り戻せつつあります🌙 コーヒーが大好きではあるのですが(詳しい訳ではない)、最近はアールグレイの緑茶なるものをいただき気に入って飲んでいます。香りが良いのでおすすめ...
「MEIN LIEBLINGS BUCH」はドイツ語で「私のお気に入りの本」
先日、図書館で数ヶ月待ちした本が届いたものの読めずに日だけが過ぎていき、気づけば返却3日前メールが届く頃に。(図書館で借りた本をうっかり返し忘れた主人公が"図書館警察"から追われる、スティーブン・キングの『図書館警察』が思い出される)
返却が遅れてはいけないっ!と急いで読んだら、興味深い内容であっという間に読み切りました。
「仕事の時間が減ってしまうな...」と思っていたけれど、えいやっと読書タイムに入ってしまったら意外と仕事もどうにかなるもので、というか、心配性の私は「明日でもよい仕事を安心のために今日やる」のが多くなっていたのだなと気づくのでした。
ちなみに図書館からのメールが久々だなと思ったので貸出履歴を見てみたら、案の定、今年に入ってからが一気に減っていて暮らしの様子が分かりやすい...
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今週は「難しそうな海外の作家さんの本を挫折しないように絵本とショートの違う形の二冊で読んでみたら、なかなか衝撃的な気持ちが湧き上がった」という話をお届けします。
ゆるやかにお付き合いくださると嬉しいです。では早速...
そもそもの始まりは
遡ること11月下旬。
その頃のレターでも書いているのですが、私は独ソ戦を舞台にした女性狙撃兵の復讐物語『同志少女よ、敵を撃て』が大きな話題になった逢坂冬馬さんと『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』で知られる翻訳者・ロシア文学者の奈倉有里さんの対談本『文学キョーダイ!!』を読んでいました。
↓当時のレターはこちら
その対談には何度かロシアの文豪・トルストイの話が出てきます。
トルストイ。名前は聞いたことある。「『戦争と平和』のひとだよな...」くらいの浅いレベル感の私でしたが、『文学キョーダイ!!』の対談を読んでいたらトルストイの本を読んでみたい欲がむくむくと湧き上がってきました。
ここはやはり『戦争と平和』からか...? と思いかけるが
登場人物は559人に上ると言われる。
ごひゃっ........断念。(海外文学で「このお方、誰だっけ」が続いて進めなくなり、挫折したことがある)
でも、トルストイの世界観に触れてみたい。ということで、本質に届かない前に撃沈しないように絵本から入ることにしました。