#152 読書家700人が教えてくれた読書記録方法。
私の住む東京では、冬というにはやや暖かく、春というにはやや寒く、というような日々が続いておりますが、今週はいかがお過ごしでしたか?
私は花粉で喉を痛めつつ、年始から始まった慌ただしいのラストスパート中です。3月を終えたら、本当にひと段落しそうなので、もう少し...!
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月初のレターでは私の愛読書『旬のカレンダー』を布教しながら、その月の旬についてご紹介をしていたのですが、先週失念していたので3月について少し話すところから始めさせてください。
『旬のカレンダー』は「旬を知ることで何もない日が特別な1日になる!」というコンセプトを掲げた季節に関する知恵と知識の本。
もちろん書いてあること全部を覚えたり試したりはできないのだけれど、スーパーに行っても、お散歩をしていても、知っていることが増えると確かにちょっと楽しくなるんです。
いつでもいつまでも手元で楽しめる本なのでとってもオススメの本。イラストも可愛いですよ!
ちなみに3月は、柔らかな葉物が旬に。菜の花、春菊、山菜、グリーンピース。それからいちごや桜エビなど色も春という感じの食べ物も旬。お花はミモザや桃など。3/8はイタリアでは「ミモザの日」で見た目がミモザっぽいミモザケーキを食べるのだそう🍰
本では3月のイベントとして雛祭りや春のお彼岸、ホワイトデーなどが載っていましたが、個人的には今注目のイベントは確定申告の締め切りです...(現実)
ということで、いつも通り前置きがなくなりましたが、今週は「読書記録の方法について」を一緒におしゃべりしていけたらと思います。ゆるりとお付き合いくださいませ...
なお、読書スタイルは人それぞれで正解などはなく、自分と同じだったり違ったりする点を「みんなこんな感じなんだー!」と思いながらお楽しみください◎
そもそもの始まりは
「読書記録」について考えようと思ったのは、レターの最後に載せている匿名メッセージで読書記録の方法についてご質問を頂戴したことがきっかけでした。
が、実は私、これまで記録をあまりしてこなくて「本棚にある本が記録」という雑なことをやっております。数年前に「ビブリア」というアプリでチャレンジするものの、結局いつの間にか(数週間で)やらなくなっていて。
これです。削除はしていないけれど最終更新は2019年だった...
読むことと暮らすことが比較的近いからか、日記にはたまに影響を受けたり心が大きく動いた本のことを書いたりしています。あくまで気持ちが揺れたことがメインで、本はその要素という書き方になるので、いわゆる読書記録とはちょっと違うのかも。
最近の読書記録の方法(私の場合)
でも、昨年、2024年のカレンダーノートを特に目的もなく可愛すぎるという理由で購入し、その使い道を2024年を迎えるときに迷っていたので読書の記録としてノートを使い始めました。
こんな感じです。読んだ本だけじゃなくて、読みたい本とか、その時の気分とかも適当に記録する、「その日の本と私」ノートとでも言いますか、やはり結構雑な感じではあります。
★は響くものがあった時につけている
ところで、月末になるとSNSのタイムラインで流れくるのがみんなの読書の記録。「今月読んだ本の一覧」です。テキストで書かれている方も、アプリのスクショの方も、読書ノートの写真の方も色々。私はそれを見るのが結構好きです。そこから読みたい本に出会うことも。
そんなわけで、みんなの記録方法が気になってXでお尋ねしたところ、やさしい読書家の皆さんが回答・拡散をしてくださって700人を超える皆様の方法を聞くことができました🙏(感謝...!)
結果はこんな感じでした。
ご協力ありがとうございました🙇♀️
デジタル派が多数
読書アプリなどデジタル記録をされている方が多かったです。
Xのアンケートでは選択肢の数に制限があるので、やや乱暴に選択肢を作ってしまいましたが、「併用」という方もいましたし、「アプリじゃないけどXやインスタにポストしている」「自分だけ参加しているLINEグループを作ってそこに投げ込んでいる」といったデジタル派もいらっしゃいました。
読書アプリについて調べてみると思いの外多くて20サービス以上あるようで、アプリ比較ページなどでよく紹介に上がっていたのは「ブクログ」。確かにこの本棚の背景のスクショ、見かけます...!
一方で、「これといって記録はしていない」という方も結構いた点も見逃せません。
私も可愛いノートがあるので簡単な記録を始めたけれど、基本的には「これといって記録はしていない」タイプです。私の場合は面倒くさがりという性格も大いに関わっているので、「本棚に入れたら勝手に記録される本棚」みたいなものがあるのなら是非記録したいものです....
気になった回答
いくつか気になった回答をピックアップしてみます。
① 「手帳でもアプリでも記録をつけています。」
複数の方がコメントや引用リプライで「デジタルとアナログを併用している」と書かれていて、それは興味深い...!と思って回答くださった方のお一人に「使い分けをされているのですか?」とお尋ねしてみました。
すると、
特に目的は変わらないのです¨̮ ¨̮
どちらも、題名・感想・★をつけています。多少、感想の量は違いますが。
失礼な話なのですが、アプリはいつサービスが終わってしまうか分からないので、手帳(日記)にも記しているのです。
なるほど...!と思いました。後半の話は使っているサービスによってはゼロとは言い難い...
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読書管理アプリではないのですが、類似の話して電子書籍が思い浮かびます。
電子書籍の割合がぐんぐんと伸びている現在ですが、過去にサービス終了をしているアプリやシステムはいくつもあります。(結構大手さんのサービスでも)
調べたところ、ポイント返金や別サービスへ引き継ぎ、クラウド上ではみることができないけれど端末側へダウンロードできるようにした、など対応はさまざま。
せっかく記録したのが消えたら悲しいですよね...
② 「バーコードのない本はアプリで記録できないことが多くて面倒でやめてしまいました...」
バーコードのない本というのは、バーコードをつけるのが始まった1980年以前に発売された古い本か、同人雑誌 / 自費出版の本・ZINEなどが該当します。
私が持っている本の中で多分一番古いのは1964年に刊行された『水中都市』。もちろんバーコードはない📚
バーコードで情報を読んでアプリに記録してくれる仕組みはとても便利ですよね。私も「ビブリア」というアプリで登録していたときはバーコード登録機能を重宝していました。
一方でZINEや古い本も結構買うので、私もこの読書家さんの気持ちがなんだかわかります...
③ 「今さらながら図書室の貸し出し記録が欲しい!」
こちらも分かる...!私は特に、小学校時代は仲良しの友だちのお母さんが司書さんだったので放課後よく図書室に通っていました。
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当時は頃は『ハリー・ポッター』シリーズや『かいけつゾロリ』『ウォーリーをさがせ!』とか割とオーソドックスに楽しめるものを読んでいた気がします。『赤毛のアン』や『若草物語』、『十五少年漂流記』を読んだのもこの辺りかもしれない。
替わりと言ってはなんですが、図書館のネット予約化が進んでからは、記録がマイページに全部残っているのでたまに見返して楽しんでいます。(でもこれも区外へ引っ越したらなくなってしまうな... )
④ 「とっておく、というつもりでなく(消えてなくなってもかまわない)読後、頭の中を整理するためにポストしてます」
記録じゃなくて、整理のためという読書家の方もいらっしゃって、これもなるほど確かに!と思いました。読後の鮮度高い状態で自分の言葉で整理したものは、消えてなくなっても構わないと思えるくらいしっかりと自分の中に残っていきそうです。
記録はなんのため?
Xの短いアンケートだと訊ききれなかったのですが、みんなが何ために記録をしているのかもちょっと気になりました。
私はしっかり記録としてとっている訳じゃないけれど、もし自分がちゃんと記録していたとしたら、見返すと自分の変遷のようで面白いだろうなぁ、とかその時の自分の暮らしを振り返ったりできるだろうなと思いました。
読みたい本、その時読める本、って読書家にとっては日々と密接に関わっていて、読書の記録が、ある意味日記なんじゃないかって思うんですよね。
ふんわりとした作風のものを選んでいるな、という時期はきっと私だったら何か疲れているのかもしれないし、仕事の本や技術書などが増えたら仕事に勤しんでいる時かもしれない。漫画ばかり読んでいる時は、活字が入ってこない時期だったり、ある一定のテーマに偏っているときはそれに対して興味を持った時期かもしれない。
読んだ本を辿ることは、今に続く自分を知る、ということともいえそうです。
さて、今週はこんなところで👋
本の紹介もしたかったのですが、ちょっと文量が増えてしまったのでまた来週に。
三月ということで世の中的には異動や卒業などお別れの時期に差し掛かりました。私も3月で離任する仕事もあって少し寂しいけれど、ちゃんと最後まで頑張りたいなと思っています。
お互い慌ただしい時期になりそうですが、無理せずやれることやっていきましょう...!体調には引き続きお気をつけてくださいね。
それでは、また🌙
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追伸
ちなみに今週は追っている漫画の新刊が発売されていたので本屋さんへ寄ってきました。『北北西に雲と往け』は話も気になる展開なんだけれど絵の力がすごい...!
今7巻なのですが、興味を持ったらはじめどきです。10巻超えるとなかなか読み始めるハードル上がりますが、今ならまだ間に合う...はず!
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