#138 旬の新刊と主食の名作の食べ合わせ。

読む手が止まらない🤤
Akane 2023.11.26
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週末から一気に冷え込んできましたが、体調など崩していないですか?

私はおかげさまで元気です。最近はスコーン作る熱が上がって、というよりは焼きたて食べたい熱が高く、せっせとオーブンに向かっています。

ちょっと話は違うんですが、今週、デザイン・アートなどに強みを持つ、青山ブックセンター本店さんで開催されたイベントに行ってきました。(ちなみに本題ではないけれど、青山ブックセンターさんは、色々な経緯を経てブックオフグループなのである。なんだかちょっと意外)

イベントは長野県茅野市にある絵本に重きを置いた今井書店の店主であり、絵本や児童書の魅力を綴った『絵本のなかへ帰る』『絵本をあなたに贈る』の著者でもある髙村志保さんのトークイベント。

おすすめの絵本の話はもちろん、絵本が子どもだけでなく、大人にも気づきをくれることや、絵本が持つ余白の力の話、名作と新作それぞれが持つ魅力などなど、充実の1時間半でした。

私は、考え方は人それぞれで良いと思っていて、でも、例えみんなが同じ共感の中にいなくても、熱量のある言葉や声というのはやっぱり空気を作り、何かを動かす力がありますよね。本や人を通して「知らないものと出会うこと」はいつも自分の拡張の機会だな、と思います。

この時も、焼きたてスコーンをオーブンから取り出した時みたいな、そんな瞬間がありました。多くを語らなくても、「とにかく読んで、そこから感じる時間を味わって」という説明ではないオススメが、言葉を尽くした選書よりも力を持った、と感じたのでした。

うーん、これから寒くなるし、寒がりの私は家にこもって静かに本を読んでいたりするのが好きだけど、なんとなく、今は「外に出て感じにゆけ」の時期なのかもしれません。(寺山修司... )

***

旬の新刊と主食の名作の食べ合わせ。

もうすこしイベントの話が続くのですが、トークの中で髙村さんが「新刊は旬のもの、名作は主食みたいなもの」と形容していて、なるほどなと思いました。単体の形容としても納得感あるし、私は「食べ合わせ」的な感じとしてもしっくりきたんですよね。

最近の、すぐ読めばよかった積読のひとつがこちら。

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