#167 働き者たちの読書事情。
6/21に夏至を迎えました。暦の上では夏ということですね。とはいえ、地域によって荒れ模様の週末となりましたが、今週はいかがお過ごしでしたか?
私はなんだか遅れてきた五月病みたいな感じで体が重くてウトウトしたり、家から出られない日もあったのですが、友達とまったりお家で話したり、仕事の合間に近所を散歩したり、本屋さんに頼んでいた本を受け取りに行ったりし、ささやかな外出を楽しんでいました。

さて、私は図書館で「数十人が待っている本」を予約して、数ヶ月後に順番が回ってきたら「そのタイミングが読みどきで、その時の自分に対するメッセージである」という謎ルール(ジンクス?)を持っているのですが、この度回ってきたのは、書評家・三宅香帆さんの著書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』です。
新書は久しぶりでしたが、興味をそそるタイトル!

働きすぎると読めない?
新書は現代におけるキャッチーな話題をわかりやすく解説してくれる「雑誌と本の間」みたいな立ち位置のように私は思っているのですが、私たち読書家の疑問でもある「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」に対する答えの積み上げ方が読書をめぐる近代日本史を通して書かれていてとっても興味深い。これだけでも本にできそう。しかも「へえ!」と思う小ネタやクスッとしちゃうツッコミが多々ありまして。これは面白い〜!