#192 自分のことを「気にしないでいてくれる」っていうことの価値を感じた本。
📍 今日は「裏レター(note)」も更新しています(一番下参照)
今年も残すところあと2週間となりましたが、今週はいかがお過ごしでしたか?
早めのクリスマス&忘年会がスタートし、引きこもり気味な私も珍しく靴を履く回数が増えています。先日は私が好きな薬膳イタリアンのお店で開催。みんなが喜んでくれると、私が作っている訳ではないのに嬉しくなるんですが、選書したり紹介した本が喜ばれると嬉しいのとちょっと似ているのかもしれません。
ワインに合うと書かれていた薬膳粥🤤 なみなみのお皿もかわいい〜
少し早いけれど、今年はどんな1年だったとか、来年はあれやりたいとか、そういうことをお互いに訊き&聴き合って、言葉にするだけで何だか実現しそうな気持ちになるから不思議だなって思います。
でも、やりたいことって、そんな大それたことじゃなくて「朝に淹れたてのコーヒーの匂いを深呼吸モードで味わう」とか「近所の喫茶店でモーニングを食べにいく日を決める」とか「新しいZINEをつくる」とか「京都・奈良の本屋巡り&読書泊する」とかの、自分次第でできることだったりするのです。
さて、そんな気持ちになったところで、今日はこんな本を...
放っておいてくれることの価値を思い出した本。
私の生まれた場所は、高い建物がないようなところで、家の隣は田んぼでした。春は緑で、秋は黄金色の田んぼにたまーにキジがやってくるような、まあまあ長閑なところ。そこに、高校生まで住んでいました。
当時の私は本や雑誌や漫画で見ていた東京に憧れ、早くから「絶対にここを出る」と決めていて、小学校からの付き合いの幼なじみと受験勉強を一緒に頑張っていたのだけれど(といっても、私の地元にはいわゆる予備校的なものがなくて、くもんで小学生に囲まれながら勉強していた)、ある日、彼女は「警察官になるから」と地元に残ることを私に告げました。
そうしてそれぞれの道を選んでから随分と時間が経って、夢を叶えて警察官になった彼女と、東京に居着いて本を読んでいる私とが交わることは、もしかしたらもうないのかもなぁ、と思う一方で、こんな未来もあるのかもしれない。と、この本を読んで思ったのでした。