#180 したたかに、心やさしく生き抜く方法 🐈
今日は秋分の日です。この暑さだと秋の実感が薄いですが、お変わりないですか?
今週、学生時代に住んでいた街でごはんを食べることになったので、とっても久しぶりに当時通っていたカフェに行ってみたんです。
チャイです。
こだわりの家具や食器、映えというより普遍的なかっこよさのある、メインストリートから外れた閑静な場所にある素敵な場所で、東京に出てきたばかりの私は、一度で気に入ってバイト募集の貼り紙を見てすぐに連絡をしたのでした。
こんな素敵なカフェだから応募した人はやはり複数人いて、私は残念ながら採用されず...別のカフェで働き始めました。それでも、本を持って一人で読みに行くことが続くうちにいつの間にかカフェのオーナーやよく来る人たちとも仲良しに。色々な本の話もしていました。
そんな訳で久しぶりに立ち寄ってみたら...覚えていてくれた!「全然変わらないね、またいつでも」とオーナーさんが言ってくれて嬉しかったです。
ふと、気づけば東京暮らしが長くなっていて、思った以上に「戻れる場所」がたくさんできたなぁと思ったのでした。
ということで、今回は、こんな物語の話を...
もしもこんな状況になったら。
本の紹介の準備として、ちょっと一緒に想像して頂きたいのですが.......
毎日美味しい食事、冬は温かく夏は涼しい適温の部屋で暮らし、優しい祖母と姉と優雅に暮らしていました。しかし、二人が亡くなったことをきっかけに、親族から祖母の家を追い払われ、突然の家なき子になってしまいました。
いつもの日常が当たり前じゃなくなり、とにかく生きるのに必死です。家の外に出たら思った以上に敵は多いし、厳しい。それでも生きていかないといけない。食べ物に困りながらも周りに助けられつつどうにか少ない食事で耐え、雨風がある日も屋根を探して身を潜めて眠り、身なりも気を遣えなくなり、偶然鏡に映った自分に愕然。こんな状況で余裕がどんどんなくなって気持ちも荒んでいく......
....辛い。
という状況になったのが、この物語の主人公・アルフィーです。