#12 10年の沈黙、15回の落選、20年目の告白
みんなの知っているあの方の、あんまり知らないあの本を。
Akane
2021.05.02
読者限定
ゴールデンウィークですね。お休みの方も、お仕事の方もいるかと思いますが、いかがお過ごしですか? わたしは近所のパン屋さんに度々顔をだしています。

買ってきたきび糖フレンチトーストは朝ごはんに。
試験勉強のためにしばらく仕事の頻度を落としていましたが、このGW明けからはペースが戻ってきます。あと数ヶ月で独立して3年になるとは早いもんです...
そんなわけで、このGWは自分のこれまでの仕事を振り返りもしています。
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圭吾、時計屋の息子として生まれる
『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞して、ベストセラーを連発する日本屈指作家といえばご存知、東野圭吾さん。不況と呼ばれる本の業界のなかでいわゆる「作家名買い」される数少ない作家さんのひとりです。
そんな東野圭吾さんのあんまり知られていない名作は、東野圭吾による東野圭吾の振り返り、『たぶん最後の御挨拶』。もっふもふの猫の毛のカバーと、透かして入った猫のイラストは他の東野作品と一線を画す様相です。タイトルも、なんだかいい意味で気が抜けていて今の気分。
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- 押し続けていれば壁はいつか動く
- ここからはじまる連鎖的読書
- 苦手だと思っていたけど
- 世の中は不平等です、と繰り返されて
- 図書館が閉まったので図書館を開く
- 追伸
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