#135 作家買いしない読書家の作家買い
・【雑談】紙と印刷の値段が上がっている件について
秋も深まり、そろそろ上着の準備も必要になってくる空気の1週間でしたが、今週はいかがお過ごしでしたか?
この週末は、各地で読書に関するイベントが開催されていました。大きなもので言えば本の街・神保町の古本市がありましたね。私はというと、土曜日は上野公園で開催された「池のほとりの本の道」というイベントにお声がけいただいて読書用品やZINEなどを持って出店側として楽しませてもらいました。

本のイベントにしてはちょっと珍しく夜までやっていたのですが、ライトアップの色の温かみが並ぶ本と似合っていて、いい感じでした🌙
さて、今日は、最近買った新刊のお話です。この本、私は特に内容はあまり気に留めていなかったにも関わらず、発売を知ってなぜか「買うんだ」と思い翌日には手に取っていたのでした。
この本の、何を買ったのだろう。
その新刊の発売を知ったのが、たまたま観ていたテレビというのだから、情報というのは思ったよりも取りに行かないと入らないものだな、と思いました。
番組のインタビューコーナーでは作家さんご自身が見どころの話をされていて、それを耳を澄まして聞いていたという訳ではなかったのですが、ぼんやりと「近いうち本屋さん行かないとな」と思っていました。
ところで、次に読む本や買う本を決める時って、どんなふうに決めます? 明確に決まっている訳じゃないと思いますが、私の場合は「日々の暮らしに紐づいて読む本を決める」ということが多いんです。
例えば、百貨店勤務の方と話をしてその業界に興味を持ったら百貨店が舞台のものを(この時は『上流階級 富久丸百貨店外商部』を読んだ)、旅行に行くとなったらその場所が舞台の作品や、旅のエッセイなどを選びます。
だから、自分の好みに合う作家さんというのは何人かいますが、「その人が書くならば内容は知らなくても買う」という、いわゆる「作家買い」というものを私はあまりしてこなかったのですよね。
でも、ここにきて「新刊が出たので買おう」と思った自分がいたことに自分でもどこか不思議な感じがしていました。
その日、閉店前の本屋さんにさっと滑り込み、新刊棚に積まれた本を手に会計レジで袋を断り、珍しくカバーをお願いしたのは、電車で早々に読み始めるつもりだったからです。
前置きが長くてすみません、、その本はこちら。